臨床検査振興協議会

肝臓の検査

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肝臓の検査

肝臓とは?

肝臓は右上腹部にある重さ約1.0~1.5kgほどの臓器です。
内臓の中では一番重い臓器です。

どんな働きがあるの?

  • 消化管から吸収された糖分や脂肪をエネルギーとして蓄えたり、蛋白を合成したりします。
  • 脂肪の消化を助ける胆汁を産生します。
  • 薬やアルコールなどを分解し、体外に排出します。
  • 止血に必要な凝固因子を産生します。
  • 他に、ホルモンの不活化、血液中の異物(細菌等)の除去など様々な働きがあります。

肝臓の検査ってどんなのがあるの?

肝臓の検査には大きく分けて

  • 血液検査
  • 組織検査
  • 画像検査


があります。
医師は、患者の訴えをもとに問診や触診を行い、疾患を推測し、いくつかの検査を実施して総合的に判断します。

血液検査で何が分かるの?

一口に肝臓の血液検査といっても、多くの種類があります。
ここでは代表的な検査項目について説明します。

検査項目名
                           症状
AST(GOT)
ALT(GPT)
肝細胞が壊れると血液中に漏れ出てきます。
アルブミン
コレステロール
肝臓で作られます。肝細胞がたくさん壊れると造られなくなり、血中の値が減少します。
γGT (γGTP)
アルコール性肝障害の時などに上昇します。
血小板数
肝硬変では脾臓が大きくなり、ここに血小板が取り込まれて破壊されるため減少します。
肝炎ウイルス
肝炎ウイルスにはA型、B型、C型などの種類があり、それぞれの型に応じた検査があります。

組織検査で何がわかるの?

組織検査は、肝臓の一部を採取し、慢性肝炎や肝硬変の程度や悪性腫瘍がある場合には悪性か良性かを調べます。通常は、肝臓に針を刺して組織を採取し、顕微鏡で観察します。

画像検査で何が分かるの?

画像検査には腹部超音波やCT、MRIなどの検査があります。
これらの検査では、肝臓の表面や中がどのようになっているかを調べます。
また、腫瘍がある場合には、どの位置にあるか、それがどれくらいの大きさかなどがわかります。
肝臓の疾患は、生活習慣に密接に関係します。普段から規則正しい生活を心がけましょう。

腹部超音波検査

人の耳には聞こえない高周波の超音波を使って検査します。この検査は痛みもなく、また、体に害もありませんので頻繁に行われます。超音波検査では肝臓は黒っぽく見えますが、脂肪がたまると白っぽく見えます。また、肝硬変の場合には肝臓の線維化の程度が分かります。

CT検査

X線を使って、体の輪切りの写真を撮ります。目的によっては造影剤の注射を行います。
腫瘍がある場合、どの位置にあるかを特定します。

MRI検査

MRIとは,磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging)の略です。X線は使用せず、電磁波と磁石を使って体の断面像を撮影する検査です。

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