臨床検査振興協議会

睡眠時無呼吸症候群の検査

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睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。息が止まると血液中の酸素濃度が低下して、全身性疾患を引き起こす原因になったり、眠りが浅くなり寝不足になるため、居眠りをしたり交通事故を引き起こす確率が高くなります。

症状は?

自分では息が止まっていることに気付かない人がほとんどで、いびきがうるさいなどと、周りの方(家族など)に指摘されて気が付くことがほとんどです。

  • いびき
  • 日中の眠気や倦怠感
    座って作業している時(会議・読書・TV・会話)にうとうとする
    食後や休憩中にうとうとする
  • 夜間の途中覚醒
  • 不眠症
  • 起床時の頭痛
  • 夜尿(おねしょ)など

合併症

  • 高血圧
  • 脳卒中
  • 不整脈
  • 心疾患(心筋梗塞)など

日中の眠気から

  • 交通事故
  • 仕事上のミス
  • 学業不振など

睡眠機能検査とは?また何が分かりますか?

自分では無呼吸があるか判断できません。また、昼間の検査のみでは、無呼吸を判断できないためSASを診断するには、睡眠中の検査(終夜睡眠ポリグラフ:PSG)を行います。

SASには大きく分けて閉塞性と中枢性の2種類があります。閉塞性が大部分を占め、閉塞性のSASの原因のひとつは肥満です。それらを鑑別するために睡眠機能検査が必要となります。

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
    口や鼻から肺の入り口までの空気の通り道が細くなることが原因で発生します。
  • 中枢性睡眠時無呼吸症候群
    呼吸を調整する脳の働きの低下が原因で発生します。
  • 混合型睡眠時無呼吸症候群
    閉塞性、中枢性の両方が関係し発生します。

検査の進め方は?

PSGは入院が必要な検査のため、SASの疑いがある患者さんすべてに実施することは困難です。
したがって、まずは、睡眠中の無呼吸の回数や血液中に酸素がどの程度含まれているかを調べる簡単な検査(夜間SpO2モニター)を行います。この検査は、外来で携帯型の機器の説明を受け、自宅で行います。検査の結果によりPSGを行うかどうかを決めます。

PSG検査の内容は?

PSG検査は、入院が必要です。体に呼吸の状態、脳波、心電図、酸素濃度等を測定する様々なセンサーを着けて、寝て頂くだけの検査です。痛みをともなうセンサーはありませんので安心して受けてください。これにより、無呼吸の種類と回数(重症度)、血液中の酸素濃度の低下度および不整脈の種類と頻度が分かり、SASの診断、治療方法を決めることができます。

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